ことばのかたち

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Bank of Chinaが日本で”中國銀行”を名乗る

最近、Bank Of Chinaといふ支那の銀行が「中國銀行」と名乘り日本にも支店を置きはじめてゐますす。もとからある中國銀行と同じ名前です。 支那の銀行は「中國銀行」表記し、岡山の銀行は「中国銀行」と表記しています。これで別のものといふつもりならまやかしです。「國」も「国」も同じ字です。 支那を中國と呼んでも、何も得るものなく、ただ混乱のみ。しかも間違ひでもある。まだ、「チャイナ」「チャイニーズ」の方が正しい。 もう、支那を中國と呼ぶのはやめませんか。まだ間に合ひます。岡山の中國銀行が「自みづからの意思で」その銀行名をかへる事態が來る前に。
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支那と中國

中華人民共和國といふ國があります。毛沢東と中國共産党によって1949年(昭和24年)に設立された新しい國です。 日本では、いつの間にか支那語を中國語と呼ぶやうになりました。最近のことです。新しく國ができたらその地域の人の話す言葉の名前もかへるとはおかしなことです。朝鮮語を指して「韓國語」といふがごとくおかしなことです。支那の歴史を指して「古代中國」といふひとがゐます。ふしぎなことです。中國といふ國は70年の歴史があります。それより前は、別の國がありました。古代もなにもありません。 「中國語」にせよ「古代中國」にせよ、いまの刹那にだけ言ひ書くだけで長く残すねうちのあるものとは思つてはゐないのでしょう。いづれ書きかへるものですから。
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ブラジル語 アルゼンチン語 韓国語 北朝鮮語

 「韓国語」といふ耳障りな言ひまはしを耳にするやうになつた。朝鮮語のことである。この十年二十年ほどのことである。  いふまでもなく、朝鮮とは地名あるいは地域名で、そこの人が話すことばは 朝鮮語。國の名がどうあれ、國の名前が何であらう...
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イギリスの地名もややこしい

イギリスはポルトガル語  イギリスといふ國がある。イギリスという呼び名は日本での呼称でポルトガル語が由来とされる。ただし、オランダ語の読みの「 エンゲルス 」が、「イギリス」といふ日本語発音の直接の起源かも知れぬ。いずれにせよ日本で...
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「イタリア」はイタリア語で「イタリアン」は英語

外國人とは英語で話す  外國人と会話をするとき、何語で話すことになるか。幸ひにして、もし相手が日本語に堪能なら日本語で会話することになる。  とはいへ、大概の場合は、英語で話すことになる。なにも、普段から英語を話してゐるアメリ...
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「住所」は住んでゐるところ

施設や会社は「所在地」  会社や施設の場所をいふときに「そこの住所は...」などと耳にすることがある。耳障りなことはなはだしい。  住所は人が住んでゐる所のこと。「住処」も同じ。施設や会社があるところを指し示すには、「番地」「...
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黃色か赤かオレンジか

信号機の色のうち「青」と「赤」についてあれこれと記した。残るは「黃」。とはいへ、この色は黃あるいは黃色のとしか呼びやうがない。
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英語で信号の「青」はgreen

外国語の影響  なぜ青信号を「みどり」といふ人があらはれるのか。きつとそれは、英語教育の流通と関係があるのかとあやしんで居る。信号の「青」は 英語では「green」と言ふ。「blue」ではない。  先日、私の知り合ひがドイツ人...
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基本の色の名は四つ

「あを」「あか」「しろ」「くろ」 つまるところ、日本語の基本となる色の名の数は四つである。 あかくろあをしろ  「い」をつけて形容詞になるのはこれだけ。「あかい」「あをい」「くろい」「しろい」。「黄色...
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赤も広いことば

「赤」のつくことば  信号には赤色もある。「赤」といふ言葉も「靑」と同じく廣いものを指す言葉で、「赤」がつくことばを思ひつくまま書き出してみる。 赤蛙赤柴犬赤毛赤レンガ赤さび赤信号赤だし赤味噌赤つち赤松赤門 ...